勃起力に影響する病気

陰茎が壊死する!?勃ちっ放しになってしまう『勃起持続症』

「ずっと勃起が収まらないんだけど、これって病気!?」

性的な刺激なく、勃起が続く病気を持続勃起症と言います。放置すると、陰茎海綿体が壊死するリスクがあり、危険な疾患です。

持続勃起症にも問題がないパターンとすぐに治療が必要なケースがあります。

ここでは、持続勃起症について詳しく解説しています。

持続勃起症は危険!すぐに診察を

持続勃起症は、何時間も勃起が収まらず、最悪の場合は海綿体が壊死して重度のEDをもたらす危険な疾患です。

日本では多くの男性が勃起障害(ED)に悩んでいます。しかし、勃起しないのも困りものですが、逆にずっと勃起したままというのも困る現象です。

「若い人はそりゃあ性欲も旺盛だし、少しのことで勃起するものだよ」などと思うかもしれませんが、持続勃起症という病気もあります。

持続勃起症はプリアピズム(priaipism)とも言われています。

持続勃起症は性的刺激と関係なく、勃起が4時間以上続く状態、と定義されています。

この病気には、年齢は関係ありません。新生児を含むすべての年齢の男性に発症する可能性があります。

性的な刺激もないのに何時間も勃起し続ける症状が続くと持続勃起症のサイン

持続勃起症は、陰茎海綿体に血流が長時間充満することで生じます。これによって勃起が収まらないのです。

持続勃起症は、虚血性と非虚血性に分けられます。

虚血性の勃起持続症

虚血性の勃起持続症は、陰茎海綿体からの静脈血の流出が妨げられたことでおこります

動脈血の流れが途絶えて、陰茎が酸素不足になるのです。

虚血性勃起持続症の場合は、陰茎に痛みを伴い、ガチガチに硬くなって勃起します。

このような症状が続いている場合は、4時間以内に病院の泌尿器科を受診してください。

ガチガチに硬い勃起が6時間以上続く場合、陰茎が線維化して組織の壊死してしまうリスクが高くなります。

非虚血性の勃起持続症

非虚血性の勃起持続症は、陰茎海綿体への血流が多すぎるために生じます。

動脈血が豊富になるので、陰茎内の酸素状態は問題ありません。

陰茎の痛みはなく、柔らかい勃起が持続します。

非虚血性の場合は、緊急性はそれほど高くありません。また、組織が壊死することもまずありません。

診断

診断は、勃起の状態がガチガチに硬いか柔らかいか、痛みは有るか無いかといった症状で、およその見当がつきます。

鑑別として、超音波検査のカラードプラという方法で陰茎の血流状態を見て、虚血性か非虚血性かを判断します

超音波カラードプラ検査で、非虚血性で外傷による勃起持続症の場合は、動脈血が損傷を受けている部分を確認することができることが多いです。

また、血液ガス検査と言って、海綿体内の血液を採取して血液内の酸素の状態を調べることもあります。

虚血性なら酸素が低下し、非虚血性の場合は酸素は正常。

虚血性勃起持続症の場合は、時間との勝負になります。

もう少し様子を見ようとか、明日の朝まで待って朝一番で診察してもらおうなどと思っていては壊死がおこってしまいます。

夜間に気がついた場合でも、泌尿器科のある救急病院を探して、速やかに受診して治療を受けてください!

勃起持続症の原因

虚血性勃起持続症の原因には、白血病などの血液の粘稠度が上がる血液疾患があげられます。

血液の粘稠度が上がることで、血液が海綿体内に溜まりやすくなります。また、骨盤内に腫瘍が出来ていて、その腫瘍が陰茎の静脈を圧迫して閉塞させていることも考えられます。

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しかし、最も多い原因は、勃起障害(ED)の治療で海綿体に注射をした時の副作用です。

勃起治療薬の海綿体注射が効きすぎた、という状態です。

ED治療薬が効かないような重度のED患者に対して、海綿体注射を行って勃起させる治療法があります。その治療では、直接陰茎に注射するので、効きすぎてしまう場合があるのです。そういった時に、持続勃起症が生じます。

非虚血性の場合に多い原因は、陰茎の打撲です。

野球選手が球が当たって痛そうにしていることがありますが、このような場合に勃起持続症になることがあります。こちらは一時的なので、放置して治る事が多いです。念の為打撲して勃起が続いて不安だ、という場合は病院に行きましょう。

勃起持続症の治療方法

非虚血性の場合は、緊急性は少なく、自然治癒することも多いです。また後遺症を残すこともほとんどありません。

それに対して、ガチガチに硬い勃起が続く虚血性の勃起持続症の場合は、緊急に治療する必要があります。

虚血性の勃起持続症の治療法

虚血性の勃起持続症の治療法は、針を刺して海綿体に溜まった血液を吸引し、血管が収縮する薬を海綿体内に注射するのです。

この血管収縮薬は血圧を上げる作用があるので、血圧が高めの人には注意しつつ注射します。これで15分ほど経過すれば、改善する事が多いです。

もし改善しなければ、もう一度この方法でチャレンジします。

それでも改善しない場合は、シャント手術になります。

シャント手術は、亀頭に局所麻酔を注射してメスを入れて、陰茎海綿体と尿道海綿体を吻合する手術です。

手術になってもならなくても、痛そうな治療ですが、きちんと治療しないと、陰茎が壊死します。

ガチガチの勃起が続く場合は、夜間でも速やかに泌尿器科を受診してください。